バレンタインは、もともと3世紀のローマ時代にいたバレンタイン司祭という人物が由来となっています。当時のローマ皇帝クラウディウス2世は、兵力強化の一つとして兵士たちの結婚を禁止していました。しかし、それに反対したバレンタイン司祭は多くの兵士たちを密かに結婚させ、皇帝の怒りを買って処刑されました。その殉教日が2月14日です。その後、バレンタイン司祭は聖バレンタインという聖人となり、ローマカトリック教会で2月14日が祭日となりました。
14世紀頃になると、それまではカトリックの祝日だったバレンタインに、愛の告白やプロポーズをするという風習が生まれました。欧米では2月は小鳥がさえずり、春の訪れがやってくる求愛の季節であるという事も関係しているそうです。日本では、昭和30年代頃から徐々にバレンタインという習慣が始まりました。やがて昭和40年代頃女性から男性にチョコレートを贈る現在のバレンタインが始まり、今のような習慣として次第に定着していきました。
バレンタインのギフトを贈る場合、チョコレートと一緒に渡すことを考えて、チョコレートの価格はある程度抑え、ギフトの値段に力を入れるという方が多いようです。彼氏や本命に贈るバレンタインギフトは、社会人では5,000円から1万円、学生なら5,000円程度が一般的な相場と言われています。しかし、最近ではギフトの価格の二極化が進んでおり、ギフトにほとんどお金をかけない方と、精一杯気合を入れて高価なギフトを贈る方に分かれるようです。
バレンタインのギフトで注意したいのは、相手のお返しの事を考えることです。バレンタインの後にはホワイトデーがやってきます。あまり高価なものをバレンタインに送ってしまうと、男性はお返しに悩んでしまいます。「ホワイトデーは3倍返し」などという言葉もありますが、冗談とはいえ、高価なギフトは男性にとって負担になってしまいます。バレンタインのギフトは、ほどほどの値段にしておくのが無難です。
バレンタインのギフトと一緒にチョコレートを渡すのであれば、プレゼントとチョコレートの値段を合わせた金額で予算を考えるのがおすすめです。たとえば、予算が1万円なら、ギフトを7,000円、チョコレートを3,000円と分けるといいでしょう。
また、職場の同僚など義理でバレンタインを贈る時は、値段を抑え、もらった相手も気を遣わないですむように、気軽に渡せるプチギフトなどが向いています。
バレンタインギフトを選ぶときには、彼氏に贈るもの、友達に贈るもの、義理で贈るものと、相手によってギフトの内容が変わってきます。彼氏に贈るギフトは、時計や財布など形に残るものがおすすめです。また、バレンタインの時期は真冬なので、マフラーや手袋なども人気のギフトです。素材にこだわった上質なものを選べば、相手にも喜んでもらえること間違いなしです。上質な品物は長持ちするので、彼氏に贈る記念のギフトにもぴったりです。
友達や同僚などには、あまり気を遣わずに渡せるお菓子のギフトが人気です。食べ物以外であれば、日用品や文房具がいいでしょう。ただし、ギフトの値段を抑えようとすると安っぽくなってしまうのでセンスが問われるのが難しいところです。文房具の場合はできるだけシンプルで万人受けするデザインを選ぶと、値段の割に安っぽく見えないのでおすすめです。日用品は、ソープやハンカチ、タオルなど、毎日使うものが喜ばれます。
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