父の日はアメリカで発祥した記念日です。もともと母の日が先にアメリカでできたのですが、母の日があるなら父の日もという声が高まり、父親に感謝する日として1900年ごろに父の日が生まれました。
1910年6月19日には、アメリカで父の日の最初の祝典が開催されたものの、一般に知れ渡るようになるまでには時間がかかりました。1916年に開催された父の日の祝典で当時のアメリカ合衆国大統領のウッドロー・ウィルソンが、父の日についての演説を行った事がきっかけとなり、父の日はアメリカ全土に広まりました。その後、大統領令の発令により1966年に6月の第3日曜日が父の日に定められました。
日本で父の日が記念日として制定されたのは1972年です。実は父の日は、日本では比較的新しい記念日なのです。父の日は1950年ごろから日本で広まり始めていましたが、一般的に知れ渡るようになったのは1980年代にデパート業界が中心となって父の日のイベントを開催するようになってからです。
父の日のギフトの相場は、3,000円から5,000円未満が最も多く、ギフトで贈るのに負担にならない程度の手頃な金額です。前の月に母の日があることもあり、父の日のギフトは、母の日に送ったものと同じ程度の金額から選ぶことが多いようです。また、自分の父だけでなく、義父にも父の日のプレゼントをあげる方は、少し相場より低めの値段のギフトを2つ買うという傾向がみられます。3,000円から5,000円程度の相場であれば、ギフトの選択肢は幅広く、色々なジャンルから選ぶことができます。インターネットの通販や、カタログギフトでもこのあたりの価格帯の商品が人気です。
また、父の日はいつもより豪華な食事や、近場の旅行に連れて行って、プレゼントにするという方もいます。その場合は、1万円前後の予算で食事やレストランを探すというのが相場です。そのほか、遠方で直接ギフトを渡せないという方も、1万円前後の予算からお取り寄せグルメやお酒を選んで贈ることが多いようです。なかなか会える機会がない場合は、日ごろの感謝の気持ちを込めて、少し高めの奮発したギフトを贈る傾向がみられます。
父の日のギフトはいくらぐらいのものをもらうのが嬉しいか父親側に聞いてみると、約60%の方は5,000円未満という答えになりました。気持ちだけで十分嬉しいので、金額は関係ないという意見が多いようです。父の日のギフトでは、金額よりも気持ちを重視し、メッセージを添えるのがおすすめです。普段はなかなか面と言えない感謝の言葉も、父の日だからこそ思いきって伝えてみましょう。離れて暮らす家族なら、なおさら喜ばれる事間違いなしです。
父の日のギフトの選び方は、意外と難しいものです。母の日の人気ギフトはカーネーションですが、父の日にお花を贈る習慣はあまり一般的ではありません。父の日のギフトで人気なのは、日用品や趣味のもの、お取りよせグルメなどです。
父の日のプレゼント選びは相手の年代に合わせて探すといいでしょう。たとえば、まだまだ働き盛りの父親には、会社で使いやすいネクタイや靴下、ハンカチ、文房具などがおすすめです。値段も手ごろなものから高級品まで様々なので、予算に合わせて選びやすいというメリットもあります。
定年を迎えた相手なら、ライフスタイルに合わせて洋服や趣味のものを贈るのがいいでしょう。もしくは、これを機に新しい趣味を見つけられるようなアイテムでもいいかもしれません。
世代を問わず喜ばれるのは、お酒やグルメのギフトです。自分ではなかなか買えない珍しい名産品なども、インターネットで簡単に手に入れる時代になりました。家族みんなで楽しめるギフトとしても人気です。
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