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傘寿祝いとは

満60歳の還暦、数え年で70歳の古希、77歳の喜寿に次いで祝うのが、「傘寿(さんじゅ)です。数え年で80歳になった年(実年齢では79歳になる年)に祝います。「傘」という文字は、分解すると「八」と「十」に分かれ、傘は末広がりになるので、縁起が良いとされています。
傘寿祝いは、それまでの長寿祝いと比べて特別です。次は数え年で88歳の「米寿(べいじゅ)」になります。平均寿命を超えてしまうので、本当にお祝いできるか確約しづらくなります。だからこそ、可能な限り所縁のある人を集めて、盛大にお祝いしてあげる方が、本人のためにも、家族のためにも実りが多いでしょう。もちろん、傘寿の会を開けるかは本人次第です。体調に合わせて負担にならないようにしましょう。
頭巾やちゃんこの色には諸説あり、古希や喜寿と同じ紫か、黄色とされています。判断に迷う場合は、家族や地域の習慣に従うのが無難です。もっとも、本人が着たがらない場合は、無理強いする必要はありません。

傘寿祝いのし

傘寿内祝いは必要?

傘寿のお返しは、他の長寿祝いと同様、贈る必要はありません。ただし、身内以外の友人や知人からもらった場合は、半返し(半額)の値段でお返しします。熨斗の水引は紅白の蝶々結びを使い、表書きは「傘寿内祝」または「内祝」です。
傘寿祝いの会を開くのであれば、「引き出物」を渡して、お返し代わりにすることもできます。「寿」の焼き印や金箔が入ったお菓子・小物類が主流で、記念品を特注して贈る場合もあります。本人の格言入りギフトなど、もらった人が長寿にあやかれるような商品も喜ばれるでしょう。
傘寿祝いを贈っていながら、当日参加できなかった人には、後日「傘寿内祝い」を贈ってあげましょう。記念写真を添えると喜びます。もらってから1ヶ月以内には贈りたいものです。
傘寿祝いの会を開かないのであれば、傘寿祝いを贈ってくれた人全員にお礼状を送りましょう。特に相手は本人の現状を知りたがっています。心配をかけない範囲で報告してあげると良いでしょう。
これらをすべて当事者1人でするのは大変です。当然、家族がサポートすることになります。あくまでも本人の意思を尊重し、良かれと思っても反対されたことはしないように心がけましょう。
もし、自分でお返ししなければいけない場合は、カタログギフトが便利です。相手が好きな商品を選べるので、1人ずつお返しを考えなくても済みます。あらかじめ住所と名前を控えておけば一度に手配できます。インターネットを使えるなら、自宅にいながらカタログ選びから発送まで手続きできるので、思うように外出できなくても十分に対応できるでしょう。

傘寿祝い年齢積み重ね

傘寿祝いギフトの選び方について教えて!

傘寿祝いは相手の年齢を考えると、喜んでもらいつつ、負担にならないギフトの選び方をしなければいけません。和食器や日用品、寝具など、普段使いできるものがふさわしいと言えます。生産地や製法にこだわった上質なものを贈ってみましょう。
生活を楽にしてくれる家電やグッズも重宝します。火を使わない調理器具や、電気ポットなら安心して使えます。肩もみ機や低周波治療器も喜ばれるでしょう。難なく使えるように、できるだけ操作が簡単なものを選びます。
傘寿祝いにちなんだ選び方をするなら、「傘」が最適です。高級な傘は、ビニール傘と違って丈夫であり、質感やデザインも優れています。お酒に強いのであれば、黄色い純米酒や白ワインを贈っても良いでしょう。
相手が家族と同居しており、傘寿祝いの会を開いてくれるなら、労いをこめて全員で楽しめる食べ物や飲み物の詰め合わせを贈ると喜ばれます。賞味期限が長く、1つずつ個包装になっているものが良いでしょう。

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