金婚式は結婚50周年を祝う記念日です。金婚式を行う頃には70歳を超えていることが多いです。70歳を超えても夫婦ともに健在で仲睦まじく過ごしているということはとても幸せなことです。その大きな節目には本人たちだけでなく子供や孫たちも一緒にお祝いをしたいものです。しかも本人たちよりも子供など周囲の人たちが主体となってお祝いをしてあげるのがご両親にとって幸せなことでしょう。結婚記念日を祝うのはイギリスが発祥の地といわれています。1年目は紙婚式、2年目は藁婚式などと毎年名前があり、10年目は錫、15年目は水晶、20年目は磁器、25年目は銀婚式、その後は5年ごとに真珠、サンゴ、ルビー、サファイア、金と続き、70年目はプラチナ婚まであります。イギリスでは銀婚式以来はその名前の宝石を贈りあう風習があります。日本も金婚式には「金」にちなむものを贈ることが多く、節目の記念に夫婦の名を刻んだ金杯を贈ることが日本では知られています。
※年数、式名称には諸説あります。
金婚式の内祝いですが、そもそもは内祝いとはお祝いがあった家庭が、お世話になっている親しい人(ご近所の方、親戚など)にお祝いを分かち合うために贈る物です。現代では、内祝いはお祝いを頂いてそのお返しという意味合いで配られることが多いです。どちらにしても必ず必要ではないですが、礼儀やマナーとしてはしたいものです。せっかく頂いた方のお顔を想像しながら品物を贈る時間は素敵なものになると思います。金婚式は50年という大きな節目なので、夫婦だけでなく子供達など、家族や周囲の方々にもお祝いしてもらえればよりいっそう嬉しいですし、これからも仲良く元気で暮らしていこうという励みにもなるものです。金婚式はせっかくということで祝宴を開く方もいらっしゃいます。その時に出席して下さった方に簡単な品物を手土産として渡すのもおすすめです。その際には記念品として渡しましょう。祝宴に来られなかったがお祝いを頂いた方にお返しをする場合には「内祝い」の名前をつけます。お返しでおすすめの品物は「寿」の文字がはいったお菓子やグラスなどです。また金婚式という特性上、時計を贈るのも素敵ですよ。お返しは内祝いなので「半返し(半額)」がマナーですが、それを気にせず記念となるような品物を贈ることをおすすめします。また、せっかくなので一筆ととって嬉しかった気持ちとお礼の気持ちを伝えることも忘れずに。熨斗を添える場合は、表書きは内祝いで贈るのがマナーです。贈り物は品物の金額より相手を思う気持ちです。内祝いも同様に金額にこだわらず相手への感謝の気持ちを贈りましょう。
金婚式には、どのようなものを贈ったり、どのようなことをすればよいのでしょうか。ギフトを贈る場合に「金」にまつわる何か、金杯や金製品にご両親の名前を彫刻したものや、お揃いの時計や小物等があります。選び方としては、金婚式にまつわるものか、ご両親の好みそうなもので思い出や記念になるようなものを選ぶようにします。ギフトでの贈り物ではなく、食事会を開いたり家族皆で旅行に行ったり、ご両親だけで楽しんでもらえるような食事券、旅行券などもよいのではないでしょうか。過去を振り返って、写真を思い出アルバムや映像にしてプレゼントをするという方法もあります。選び方が分からなければ、兄弟で話し合って決めるとよいですが、その為には早い時期から話し合いをしておく必要があります。大勢で旅行に行くとしても、人数や場所を考えて事前に予約をする必要がありますし、オリジナルな品物をあげるにしても早くから注文をする必要があります。
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