七五三は、子供の成長を祝う儀式です。その名のとおり、3歳と5歳、7歳を迎えた時に祝います。今ほど医療や衛生管理が発達していなかった頃は、7歳まで生きられない子供がたくさんいました。だからこそ、節目の年齢を無事に迎えられたことを喜び、祝うようになったのです。7歳は女の子、5歳は男の子、3歳は男女ともに祝います。
一般的には11月15日ですが、地域によって10月15日に行う場合もあります。この日は昔のしきたりに倣って、7歳の女の子は帯で締める着物、5歳の男の子は袴を着用し、神社でお祓いを受け、祝詞をあげてもらいます。
もっとも最近では日にちにこだわらず、10月から11月の休日に七五三を祝う家族が増えています。服装も女の子にはドレス、男の子にはスーツを着せる場合があります。神社に行ってもお参りだけで済ませて、記念写真を撮るのが定番になっているようです。仕事の都合や子供の集中力を考えると、それくらいがちょうど良いのかもしれません。
七五三は何かとお金がかかり、子供の年齢差によっては一度に2人以上祝わなければいけない場合もあります。ギフトを贈ってサポートしてあげると喜ばれるでしょう。七五三祝いは身内で済ませるものなので、ギフトを贈るのは親族や友人が中心になります。ただし、親族間で互いの負担を少なくするため、贈らないようにしているならそれに従います。
贈るのは現金や商品券など、もらった側が自由に使えるものが定番です。相場は、相手から見て友人や親戚にあたるなら3,000円から5,000円、兄弟姉妹は5,000円から1万円、親や祖父母なら1万円以上です。
七五三祝いは、一週間前までに贈るのが一般的です。遅くても前日までには届くようにしましょう。もし、七五三を一緒に祝うのであれば、その時に持参しても構いません。2人同時に祝う場合は、子供ごとにギフトを用意します。
熨斗の水引は紅白の蝶々結びを使います。表書きは、3歳が「髪置」、5歳が「袴着」、7歳が「帯解」のお祝いなので、その都度「御○○御祝」とするのが正しいですが、単に「御祝」にしても問題はありません。下に書くのは子供の名前です。
身内で贈り合うことを考えると、お返しは不要です。その代わり、お礼は電話や手紙で伝えましょう。メールは取り急ぎ届いた旨を知らせる程度にとどめ、時間がある時にあらためて電話をかけたり、手紙を送ったりします。
子供が成長した喜びを分かち合うために、七五三内祝いを贈る場合もあります。相場は半返し(半額)くらいです。報告を兼ねるので近況を記したメッセージと記念写真を添えると喜ばれるでしょう。
七五三祝いのギフトは、相手の役に立つものを選ぶのが一番です。定番は現金や商品券ですが、お金を贈るのが無粋に感じられるなら、相手に希望を聞いて必要としているものを選びましょう。七五三祝いは贈る人数が少ないので、親戚同士で何を贈るか確認しておけば重複を避けられます。
物で贈る場合の選び方は、誰を喜ばせるかによって変わります。親を喜ばせるなら、実用性の高いものが向いています。七五三の晴れ着を代わりに準備してあげても良いでしょう。子供は成長が早いので、服を贈るのも家計の助けになります。
子供を喜ばせるなら、おもちゃやゲームなど、かねてから欲しがっていたものをプレゼントします。子供の役に立つよう図書カードなどを贈る選び方もあります。お菓子やジュースを贈れば家族全員が喜んでくれるでしょう。
ただし、これらのギフトは家族の好みに合わない恐れがあります。その点カタログギフトは好きな商品を選べて、旅行やレストランなどの体験型ギフトもあります。
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