れんこんは筑前煮や煮しめに使われたり、主役として酢れんこんにしたりとさまざまな料理でおいしくいただけます。穴の形に沿うように数ミリの厚さを残して飾り切りすると、蓮の花のような美しい花れんこんとなり重箱の中を華やかにしてくれます。
れんこんには複数の穴が空いていて、向こう側が見通せることから「将来の見通しが良い」と縁起を担いでいます。また、れんこんは種が多いことから多産を象徴し、「子孫繁栄」の意味もあります。
れんこんの花である蓮の花は仏教で「極楽浄土に最もふさわしい花」とされており神聖な植物です。それゆえ、その地下茎であるれんこんも清浄な食物とされ、もとは神様への供物であったおせちに最適とされました。