こんにゃくは煮しめの脇役にするのもいいですし、主役として煮物にするのもおすすめです。おせち料理では、真ん中に切れ込みを入れ、端を中央にくるくるとねじってある手綱(たづな)のような形をしています。
手綱の形はただの飾りではなく重要な意味をもっています。手綱とは、馬を御するために人が使用する綱のことを言いますが、こんにゃくを手綱に見立てることで手綱を締めるように己の心を引き締め、自分自身を厳しく律し、戦いに備える心を養うとされています。
手綱こんにゃくの結び目のような形から縁を結ぶとも考え、「良縁成就」の縁起も担いでいます。また、手綱の形にねじることで箸でも掴みやすく、火の通りも良くなるというメリットもあります。