
夏のギフトとして古くから定着しているお中元ですが、思いがけず相手からお中元をもらったときに、お返しはした方がよいのでしょうか。
                今回は「お中元にお返しは必要かどうか?」というテーマについて、まとめました。
                お礼状を書く際の文例や、お返しを贈る際の相場感についても紹介しています。
                郵便局のネットショップで人気の「もらって嬉しいお中元ランキング」で上位に挙げられる情報をもとにしたおすすめギフトも掲載していますので、必見です。 
お中元をいただいた際に、お返しは必要なのでしょうか。
                お返しが必要かどうかを考える際には、まず「お中元を贈る意味」について知る必要があります。 
そもそも「お世話になっている」という「感謝の気持ち」を贈るものですので、お中元にお返しをする必要はありません。また、結婚祝いや出産祝いのようなお返しの風習といったものもありません。
                しかし最近では同僚や友人、兄弟姉妹からのお中元も増え、同等の立場であることからお返しをするという方も増えてきています。
                また、日本人特有の「いただき物にはお返しをする」という風習も相まって、同等の立場ではなくてもお返しをするという方が増えているようです。ネットなどでも「お中元の返礼品」とした商戦が繰り広げられています。
                お歳暮も同じく、お返しをしないのが一般的です。贈り物をいただいた後に、お返しをしなくても問題はありません。
                ただし、感謝の気持ちを伝えるために、お返しとは異なる形式で贈り物をするケースはあります。 
前項でお伝えした通り、お中元のお返しは不要ですが、何かしらの品物を贈りたい場合は、自分からお中元や残暑見舞い、残中見舞いを贈るようにするとよいでしょう。
                目下の人から、付き合いのある取引先や上司など、目上の人に贈る際、お返しとして品を贈ると、マナー違反に捉えられるおそれがあるので注意が必要です。
                地域によって、お中元のシーズンは異なります。
                東日本は毎年7月1日から15日、西日本は7月15日から8月15日がメインシーズンになります。お中元のメインシーズンを過ぎる場合は、残暑見舞いとして贈るようにします。
                贈る際には、熨斗(のし)紙の表書きを間違えないように注意しましょう。 
関連記事:【お中元】暑中見舞いとして贈っても大丈夫?両者の違いを解説します
お中元をいただいた後に、自分から贈り物を贈る際には、まずお礼状を相手に送ります。
                お礼状の送付が済んだら、改めて自分が贈る品物選びに入ります。
                中身はまったく同じものを避け、できれば先方の好みのものを選びましょう。まだお中元の時期であれば贈答品として選ばれるもので大丈夫です。ただし金額に注意が必要です。お返しには、いただいたものの半額から同等額のものを選ぶのがマナーです。贈る相手が同等の立場であれば同等額のものを、立場の違う相手であれば半額から同等額より少し控えめな金額のものを選びましょう。
                そして絶対に避けなければならないのが「いただいた金額以上の、明らかに高額な商品をお返しとして贈る」こと。これは「今後お中元は結構です」という意味にも捉えられます。嬉しかったから奮発してお返しをしよう!と高額なものを贈ってしまうとかえって失礼に当たり、大変不快な気分にさせてしまうので注意しましょう。
                お返しの代わりにお中元を贈る場合、いただいた品物と同等または少し控えめな金額のプレゼントを用意するのがポイントです。高級フルーツや高価な銘柄のお酒など、明らかに値段が上回ってしまうような贈り物とならないように気をつけてください。
お中元をいただいたら、できるだけすぐにお礼の気持ちを伝えましょう。
                この項目では、お礼の伝え方、お礼状の基本的な書き方について、例文を交えながら解説します。 
お中元に限らず、何かいただき物をしたらお礼をするのがマナーです。
                無事に届いたことを伝え、ありがとうの気持ちを伝えるようにしましょう。お中元の中身が生鮮食品の場合もあり、贈り手はやはり荷物が無事に届いているか心配になるものです。できるだけお礼は早くしておくべきです。
お中元が届いたら、まずは電話やメールでお礼の言葉を伝えましょう。最近ではメールでのあいさつも一般的になってきています。しかし、より丁寧にあいさつするべきお相手の場合は、きちんと電話であいさつをしておきます。
 電話でのあいさつが難しい場合、取り急ぎのあいさつではなく、すぐにお礼状を書きます。もちろん電話やメールでお礼を伝えた場合も、その後にお礼状を送ります。
                最近ではハガキをお礼状にすることもあるようですが、本来のマナーは縦書きの「手紙」を使います。こちらも届いたことがなるべく早く伝わるよう、当日または翌日には筆を取り、翌日から数日(2〜3日)中には投函できるよう、準備しましょう。
                すぐに書けるように、お礼状用の手紙を常備しておくとよいでしょう。なお、親しい間柄であればこの「お礼状」を省くことも可能です。
お礼状の書き方にもマナーがあります。いくつか文例を紹介します。
拝啓
                  ○○の候、貴社におかれましては、ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
                  平素は、格別のご厚誼を賜りまして、心より御礼申し上げます。
                  さて、このたびは、お心尽くしのお中元の品をいただきまして、誠にありがとうございました。社員一同、暑さを忘れて美味しくいただきました。
                  これからますます暑さが本格化いたしますので、皆様におかれましては、どうぞご自愛下さいませ。まずは略儀ながら書中を持ちまして、御礼申し上げます。 
敬具
謹啓
                  盛夏の候、貴社におかれましては益々ご清栄のこととお喜び申し上げます。
                  日頃は一方ならぬお力添えに預かり、心より深謝申し上げます。
                  さて、このたびは結構なお中元の品をご恵贈いただきまして、誠にありがとうございました。
                  ◯◯◯のさわやかな清涼感が夏の暑さを忘れさせてくれるようで、スタッフ一同、大変喜んでおります。
                  暑さ厳しき折柄、皆様のご健康をお祈り致しております。
                  まずは書中をもってお礼申し上げます。
敬白
拝啓
                  〇〇部長おかれましては、益々ご清祥のことと心よりお慶び申し上げます。
                  さて、本日は心のこもったお中元の品を頂戴しまして、誠にありがとうございます。
                  私の方が日頃お世話になっているところ、大変恐縮いたしております。
                  ◯◯◯は家族みんなの大好物で、さっそく今晩にいただく予定です。
                  いつも細やかなお心遣いに、深く感謝しております。
                  暑さはまだまだ続くようですので、どうぞご自愛ください。
                  略儀ながら書中にて御礼申し上げます。 
敬具
毎日暑さの厳しい日が続いておりますが、お変わりなくお過ごしでしょうか。
                  さて、このたびは思いがけず結構なお品をいただきまして、誠にありがとうございます。
                  ご丁寧なお心遣いを頂戴し、恐縮しております。
                  さっそく家族みんなでおいしくいただきました。
                  暑い日続きですが、体調を崩されませんようご自愛ください。
                  まずはお礼まで。 
猛暑が続きますが、お元気でお過ごしでしょうか。
                  さて、このたびはご丁寧なお心づかいを頂き、本当にありがとうございました。
                  好物を覚えてくださっていて家族一同、喜んでおります。
                  この酷暑を元気で乗り切れますよう心よりお祈り申し上げます。
                  またお会いできる日を楽しみにしています。
                  お礼まで。 
関連記事:法人のお中元、お礼状は何を書けばいい?
お中元のお返しとして選びたいギフトをご紹介します。
                いずれも、郵便局のネットショップで人気の「もらって嬉しいお中元ランキング」の上位に並ぶものばかりです。
                ※2022年度「郵便局のネットショップ」実績より 
おしゃれな洋菓子・和菓子の詰め合わせはお中元として定番の、ギフトです。予算に合わせてさまざまな種類から選べるため、おすすめです。
                焼き菓子やゼリーは日持ちしやすく、夏の時季に喜ばれやすい人気の贈答品です。
                郵送の場合、アイスやジェラートなどを冷凍で贈るのも定番です。 
夏に旬を迎えるスイカやメロン、マンゴーなどがおすすめです。
                季節の果物を選ぶのが基本的なポイントで、ランキング上位にはたくさんのフルーツが並んでいます。桃やシャインマスカット、さくらんぼ、夏小夏なども大変人気の商品です。
                果物の好き嫌いがわからない場合、フルーツジュースを選んでも良いでしょう。
                ジュースは冷蔵保存で日持ちしやすく、子どもが多いご家庭でも喜ばれやすい傾向にあります。
                また、果物を使ったスイーツも贈る相手を選ばず、喜ばれやすいです。 
 ハム、ソーセージをはじめとしたグルメギフトは、特別感があるために喜ばれます。冷凍して保存できるところも、好まれる理由のひとつです。
                お中元として定番なのは、そうめんをはじめとした麺類です。夏バテの時期でも手軽に食べられるのが魅力です。
                また、コーヒーなどの飲料も人気です。時期的にアイスコーヒーのセットなども好まれます。相手がコーヒー好きかどうかは、事前に確認して贈るようにしましょう。コーヒー以外の飲み物と詰め合わせになったドリンクセットも比較的人気です。 
 相手の好きなものがわからないときには、カタログギフトを贈るのもひとつの方法です。
                幅広い種類の中から好みの商品を選べるため、ご家族と一緒に選ぶ楽しみもあります。
                予算に合わせてチョイスできる上、実際の金額以上に豪華に見える商品が多数揃っているのが特徴です。 
 お伝えした通り、お中元には本来お返しをする習慣はなく、必ずお返ししなければならないという理由はありません。
                ただ、先方からいただいたお中元に対しては、できるだけ早く「お礼の気持ち」をお伝えすることが大切です。
                お中元をいただいた後に、自分から何かを贈りたいという場合には、本記事で紹介したギフト商品を参考に、選んでみてください。
                今回掲載した商品は、いずれも「郵便局のネットショップ」に掲載されています。
                豊富な種類が揃っており、きっと目的にあったギフトが見つかるはずですので、ぜひ探してしてみてください。