これで安心! 出産内祝いの「のし」と「メッセージ」
4つのルール

出産内祝いは、出産した喜びや、いただいたお祝いへの感謝の気持ちを表現する贈り物。お品物を届けるだけでは不十分ですから、のしやメッセージを添えて感謝の気持ちを伝えましょう。その際、マナーやルールを知らないとかえって失礼になってしまいます。
特に、のしには多様なマナーや、メッセージを添 える時のルールなどが存在します。それらをきっちりと押さえれば、お祝いへの感謝をよりしっかりと伝えることができるでしょう。

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1:「外のし」と「内のし」はどちらが正解?

「出産内祝い」の「のし」

内のし、とは贈呈品に直接のしをかけ、その上から包装紙で包むこと。
外のし、とはその逆で、包装紙の上からのしをかけます。

内祝いには内のしが適している

もともと、「内祝い」に返礼品の意味はなく、「我が家にこんなにめでたいことがありました」というお知らせをし「幸せをお裾分けする」ものでした。そのため内祝いでは、贈り物であることを控えめに表す、内のしが適しているとされています。これは内祝い全般に言えることで、特に配送するときや運ぶ場合にのしが汚れたり、破れたりすることがないというメリットもあります。

外のしが適しているケース

「一方、外のしのメリットは、贈り主や品物を贈る目的などが相手に伝わりやすいこと。そのため、ご挨拶や粗品、お中元やお歳暮などは、贈り物であることを強調し、ひと目見て用途がわかる外のしを掛けるのがマナーです。

2:のしの正しい書き方

「表書き」と「名入れ」

水引から上の部分は、贈り物の目的を書く「表書き」または「のし上」。出産内祝いの場合は、「出産内祝」「内祝」と書き、送り仮名は不要です。
水引から下の部分が「名入れ」「のし下」で、贈り主の名前を書きます。出産内祝いでは、ここに赤ちゃんの名前を書きます。

のし下に赤ちゃんの名前を書く理由

出産内祝いののし下に、生まれた赤ちゃんの名前を書くのは、赤ちゃんが人生で初めて感謝を伝える機会だからです。また、赤ちゃんの名前をお披露目する機会でもあります。
漢字の名前の場合は、読み間違いなどを防ぐためにふりがなをつけておきましょう。

双子、三つ子の場合

のしでは、社会的地位の高い人から順に、右側から左側へ書いていくのがマナー。そのため、年長者である兄や姉を一番右側に書くのが通例です。
したがって、双子の出産内祝いでは、先に生まれた赤ちゃんの名前を右側に書きましょう。
三つ子以上の場合も同様です。一番右側には最初に生まれた赤ちゃんの名前を書き、生まれた順番に従って名前を書いていきます。

「手書きでなければ失礼」ということはない

近年ではのし紙へ名前を印刷してくれるサービスも増えています。手書きでなければ失礼だということはありません。サービスを利用する場合は、名前の順番に注意してもらうと良いでしょう。

職場の上司や同僚へののし

上司、同僚など職場の方から個人的に出産祝いをいただいた場合、出産内祝いののしの表書き(のし上)は先に紹介した書き方のとおり。
渡す方法としては、直接手渡ししたり、ご自宅へ郵送したりするケースが一般的です。手渡しの場合は相手の荷物とならない配慮を。持ち運びしやすいものを選ぶ方が無難です。

職場全体へののし

一方、職場としてお祝いをいただいている場合は、少し注意が必要です。名入れ(のし下)に赤ちゃんの名前まで書くのはどうかと思われる場合は、姓だけの記載でも問題はありません。また、赤ちゃんの命名札を添える場合も、姓だけで差し支えありません。

3:水引は「蝶結び」

「出産内祝い」の水引

お祝いの水引には「結び切り」と「蝶結び」があります。蝶結びは何度も結びなおせるところから、「何度繰り返してもおめでたい事」に使われ、出産内祝いはこれにあたります。他には、引越し祝いやお中元・お歳暮にもふさわしい形です。
ちなみに結び切りは「1度きりが良い」お祝い、結婚や快気祝いなどに使われます。

4:メッセージの書き方

「お返し」という言葉は避ける

「お返し」は、「もらったから返す」といった意味合いを含みますので、お礼状やメッセージに「お返し」という言葉は避けましょう。「ささやかですが心ばかりの品を」などとするのが無難です。もしくは、贈り物については触れず、感謝の言葉と「今後ともよろしくお願いいたします。」といった挨拶だけにとどめたほうがよいでしょう。

赤ちゃんの写真を添え時は慎重に

贈り先様に、赤ちゃんが欲しいのに授かることができない方もいらっしゃるかもしれません。出産はうれしい事だからこそ、受け取る先様の気持ちにも配慮したいもの。写真入りのカードは、ごく親しい身内のみに添えるのが望ましいです。

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