生まれた年から60年を過ぎることで十干十二支(じっかんじゅうにし)が一巡して、もとの暦に還(かえ)ることを還暦と呼び、その長寿を祝うのが還暦祝いです。
かつては赤いちゃんちゃんこや、赤い色の身に付けるものを贈る風習がありましたが、昔と違って若々しい方が増えた現代の60代は、還暦祝いにどのようなものをもらっているのでしょうか? また、ご本人としては、どのようなお祝いをもらうとうれしいのでしょうか? 今回は、実際に還暦祝いをもらった方々を対象にしたアンケート調査をもとに、もらってうれしい還暦祝いランキングや還暦祝いにもらったものランキングなどをご紹介します。
※還暦祝いのプレゼントをもらった男女400名にインターネット調査。
もらってうれしい還暦祝い、1位は「食事(食事券を含む)」! おいしいものを食べながらみんなと楽しい時間を過ごすことがうれしいと思う方が多いのは、納得の結果と言えそうです。
2位にランクインした「お花」は、他のさまざまなプレゼントと一緒に贈ることができるアイテムですので、食事の際にお渡ししたり、3位の「洋服や装飾品」に添えたりすれば、さらにうれしい還暦祝いになるのではないでしょうか。
かつての還暦祝いの定番、「還暦にちなんだ赤いアイテム」は5位と、あまり振るわない結果となりました。
次に還暦祝いに「もらってうれしいランキング」と比べて「還暦祝いにもらったもの」のランキングを見てみましょう。
1位から5位まで同じ項目がランクインしましたが、順位に注目して見てみると、「もらってうれしいランキング」では5位だった「還暦にちなんだ赤いアイテム」が、「もらったものランキング」では、3位にランクアップしていることがわかります。
お祝いを贈る方は還暦祝いだからと「赤いアイテム」を意識するかもしれませんが、もらう方とはギャップがあるのかもしれません。
「赤いアイテム」と「それ以外のアイテム」で、もらってうれしいのはどちらなのかを実際に還暦祝いをもらった方々に伺ったところ、次のような結果になりました。
「赤いアイテム以外がうれしい」という方が圧倒的多数!
かつて赤色の衣服などを還暦祝いに贈っていた理由は、魔除けの意味で産着に赤色が使われていたことから、生誕時の暦に還るという意味で選ばれていたようですが、昨今では産着も赤だけではなくなってきていることも、こうした結果の背景にあるのかもしれません。
男女別での「もらってうれしい還暦祝いランキング」。
男女共通で「食事」「洋服や装飾品」「旅行」「赤いアイテム」がベスト5に入ったのに対して、男性編では1位に「お酒」が、女性編では2位に「お花」がランクイン。男女の好みの差がわかる特徴的な結果となりました。
お相手が好きなお酒の銘柄やお花の種類をリサーチして、還暦祝いの品としてみてはいかがでしょうか。お花は花言葉にメッセージを込めて贈るのも素敵です。
最後に、みなさんは誰にどのように還暦を祝ってもらったのか、還暦祝いのシチュエーションについてご紹介します。
還暦祝いは一生に一度のお祝いですので、思い出深い日にしたいもの。ご家族やご友人などにも声をかけて、素敵なお祝いを計画してみてはいかがでしょうか?