一般的な仏式では、亡くなってから7日ごとに法要を営み、「四十九日法要」をもって亡くなった方が仏になって忌が明けるとされます。ここで出席者のために用意されるのが、「引出物」と「香典返し」です。今回はそれぞれの意味とともに、知っておきたい四十九日にまつわるごく一般的な知識をご紹介しましょう。
四十九日法要で用意する「引出物」は、出席する方からいただいた「お供え」へのお礼。熨斗(のし)は黒白か双銀の結び切りで、表書きは「志」や「粗供養」とすることが多いようです。
四十九日法要で用意する「香典返し」は、通夜や葬儀、その後四十九日までのいわゆる「忌中」にいただいた「香典」へのお礼にあたります。熨斗は黒白か双銀の結び切りで、表書きは「志」や「満中陰志」(関西地方など)とすることが多いようです。
香典とお供えを両方いただいた方には、法要後に引出物と香典返しの両方をお渡しします。通夜・葬儀で「当日返し」をしている場合は引出物だけですが、高額の香典をいただいた場合は、四十九日に改めて香典返しを用意することもあります。
いただいたお香典の「半返し(半額)」程度が目安に。品物選びのポイントは、食品や消耗品など「すぐ使ってなくなってしまうもの」。これは「不祝儀がいつまでも残らないように」という考え方からきているもので、中でもお茶や海苔などの乾物、お菓子、洗剤などは地方や慣習を問わない定番となっています。
法要後に用意する会食(お弁当)の費用などにもよりますが、3,000〜5,000円前後の品を用意することが多いようです。品物の選び方は香典返しと同様に考えてよいでしょう。お供えをいただく前に用意しなければなりませんので、あらかじめ親族や詳しい方に、当地の「お供えの相場」や「引出物の定番」を聞いておくと安心でしょう。
香典返しの定番としてはお茶や海苔などの乾物、お菓子、洗剤などがあげられます。しかし、相手にとって本当に必要な品物を贈りたい場合や何を香典返ししていいのか迷っている場合は、多くの商品の中から好きなものを選べるカタログギフトがおすすめです。