もともと、内祝いに「返礼品」という意味は含まれていませんでした。慶事のあった家が、その幸せを身内の人々と分け合うためのお祝いというのが本来の意味での内祝いです。しかし、時代の流れと共に慣習も変わっていきます。地域によっては必要ないエリアもあるそうですが、現在は、いただきものへのお返しとして「内祝い」を贈ることが基本とされているようです。
幼稚園、小学校、中学校、高校…。お子さまの入学時にお祝いをいただいた場合、そのお返しとしてお贈りするのが入学内祝いです。わが子のためにいただいたお心遣いへの感謝の気持ちをきちんと伝えたいものですが、どのようなものを贈れば喜んでいただけるのでしょうか? ここでは、入学内祝いの人気ギフトランキングや、実際に入学内祝いを受け取った方々にお聞きした相場感とマナーについてもご紹介します。
※過去5年以内に入学内祝いをもらったことがある全国の男女400名にギフト総合研究所がインターネット調査
調査実施:ギフト総合研究所
もらってうれしかった入学内祝い、1位にランクインしたのは「商品券・ギフトカード」、2位には「現金」、3位には「カタログギフト」という結果に。
ベスト3に入ったギフトの共通点はどれも特定の品物ではなく、自分が好きなものを買ったり、選んだりできるというもの。贈る側がよかれと思って選んだ品であっても、必ずしも、受け取る側がその品を気に入るとは限りません。そのような意味からも、受け取る側が本当にうれしいお返しとして、「商品券・ギフトカード」や「現金」、「カタログギフト」が人気になっているようです。
また、4位にはさまざまなギフトシーンでの定番品となっている「スイーツ」が、5位には、毎日の暮らしの中で役立つ「洗剤や入浴剤などの消耗品」が、それぞれランクインしました。
人気ベスト3のギフトを「もらってうれしかった!」と答えた方々を年代別に見てみましょう。
「商品券・ギフトカード」と「カタログギフト」が、どの年代の方にも均等に喜ばれている一方、「現金」では60代以上の方々のシェアが極端に少なくなっていて、ご年配の方々が入学内祝いで現金を受け取ることに抵抗を感じていることがわかります。
若い年代の方には現金を贈る場合も、ご年配の方には、現金を避けて、カタログギフトや商品券・ギフトカードを贈るなど、贈り分けをするのも賢い選択なのかもしれません。
また、現金や商品券・ギフトカードは、贈る相手にあからさまに金額がわかってしまうというのが悩みの種に。 最近では、贈る相手の年代や趣味・嗜好に合わせたさまざまな種類のカタログギフトがありますので、そのような場合には選択肢のひとつに入れてみてはいかがでしょう。