卒業と入学の両方を控えている場合は多いもの。どちらのお祝いも必要なのか、片方だけ贈るとしたらどちらを優先するべきか、について厳格なマナーはありません。もちろん、特別親しい相手であれば両方お贈りしても良いのですが、過度なお祝いで相手に気を使わせることがないように気をつけましょう。
どちらが重要とも言えない卒業祝いと入学祝いですが、実際には入学祝いを優先する方が多いようです。入学には新生活に必要な学用品をそろえたり、身の回り品を新調したり、なにかと費用がかかります。卒業に際しても記念品や式典用の服装などが必要なことはありますが、入学や就職ほどではないというのもあるのかもしれません。
入学試験の結果を待っている、卒業後の進路が決まっていないなど、お祝いの名目に迷うようなケースでは卒業祝いとして贈ってもよいでしょう。もし、進路が決まっていないことが気になるようであれば、単にお祝いとして贈ってみてはいかがでしょうか。
卒業祝いも入学祝いも、相場は贈る方と相手(親御さん)の関係性や、贈り主側の卒業や入学の際にいくらお祝いをいただいたのかが大きいようです。次いで、小学校入学や高校卒業といった状況の違いでも相場が変わってきます。
卒業祝いや入学祝いは、お返し(内祝い)をしなくてもよいとされていますので、そのつもりで包むようにしましょう。
お祝いを贈る時期について厳格なマナーはありませんが、卒業祝いはできれば卒業する月の中旬から月内まで、遅くても入学(就職)前に贈りましょう。入学祝いは進路が決まっていればもっと早めでもよいです。入学の前月から2週間前くらいまでに贈るのがベストです。遅れた場合はなるべく早めに用意しましょう。