新居での新しい生活をスタートさせた方にお贈りする新築・引っ越し祝い。お祝いの気持ちが伝わるギフトを選びたいものですが、どのようなものが喜ばれるのでしょう?
実際に新築・引っ越し祝いをもらったことがある人を対象にしたアンケート調査をもとに、贈り物選びのポイントや、もらって困ってしまった贈り物のエピソードなどを紹介します。
※1年以内に新築・引越し祝いをもらった方、男女400名にインターネット調査。
調査実施:ギフト総合研究所
新築祝い・引っ越し祝いは、入居してから1〜2か月以内に贈るのがマナー。入居直後は贈り先様も忙しいものですから、少し落ち着いた頃にお贈りするのが良いでしょう。また、新居のお披露目会に参加する場合はお披露目会当日に持参もしくは前日までに届くようにしましょう。
新築祝い・引っ越し祝いの相場は、贈り先様との関係性によって異なります。知人・友人へお贈りする場合は5,000円〜1万円程度、兄弟や親戚へは1〜5万円程度、親から子供へ贈る場合は5〜10万円程度が一般的な目安とされています。
「新築祝い」とは、新しく住居を建てたことを祝うもの。一戸建てだけでなく、新築のマンションを購入した場合も、企業が新しくオフィスを建てる場合も「新築祝い」の対象になります。
中古の一戸建てやマンションへ入居する場合は「引っ越し祝い」を贈ってお祝いを。企業がオフィスを移転する場合は「移転祝い」となりますので注意しましょう。
新築や引越しは何度繰り返しても良いとされているお祝いですので、「蝶結び」の熨斗を選びます。結婚式や快気祝いのような「結び切り」は選ばないように気を付けましょう。表書きには新築祝いの場合は「祝御新築」「御新築御祝」、引っ越し祝いの場合は「御引越御祝」と書くのが一般的です。
1位は「カタログギフト」! およそ45%の方がもらってうれしいと答える結果に。続く2位は「商品券・ビール券などの金券」、3位は「スイーツ」でした。
1位の「カタログギフト」と2位の「商品券・ビール券などの金券」は、どちらももらった方が好きな商品や銘柄を選べる贈り物。新居での暮らしが始まっていろいろと物入りな時期だけに、それぞれの事情に合わせて必要なものを自分で選びたいという気持ちが表れた結果となっているのではないでしょうか。
また、4位の「お酒」の男女比を見ると、男性により多く支持されている傾向が見て取れます。男女の好みの差も参考にしてみてください。
新築・引っ越し祝いでもらうなら、どちらがうれしいか、2択で選んでもらいました。 「日常で使える消耗品」と「記念に残る品」では、大差をつけて「日常で使える消耗品」が勝利。“実用性のあるもの”が喜ばれる贈り物選びのポイントになっているようです。 「雑貨アイテム」と「食べ物・飲み物」では、約6:4の僅差で、「食べ物・飲み物」に軍配があがる結果となりました。ずっと残る雑貨アイテムよりも、食べ物や飲み物の方がうれしいと考える人もいるのかもしれません。
どのような新築・引っ越し祝いがうれしいかのアンケートでは、1位は「暮らしの中で便利に使えるもの」。前項でもキーワードになった“実用性のあるもの”は、やはり大きなポイントになりそうです。
2位の「おいしいもの」、3位「欲しかったもの・不足しているもの」などは、お相手の好みや価値観、ライフスタイルによって求める品はさまざま。「もらってうれしいランキング」で1位と2位になった、お相手が好きなものを選べる「カタログギフト」や「商品券・ビール券などの金券」と一致している結果といえそうです。
お祝いの気持ちがこめられた贈り物はどれもうれしいものですが、中には「ちょっと困ってしまった…」という品物もあるようですので、代表的な意見をご紹介します。
もらってうれしい新築・引っ越し祝いランキングでは、「暮らしの中で便利に使えるもの」が1位に。では逆に、もらって困ったものはなんでしょうか?
エピソードを見てみると、圧力鍋やガス専用のキッチングッズなど、日常生活で便利に使えそうなアイテムも含まれており、貰い手が重視する機能性やキッチンの状況などにそぐわないと、便利グッズでも受け取る側が困ってしまうことがわかります。便利グッズを贈りたいなら、贈る前に相手の状況を少しリサーチしてみるとよいでしょう。
その他のエピソードでは、壁掛け時計や掛け軸などインテリア用品が目立つ結果に。デザインや色合いなど好みは人それぞれなので、家に飾るものは自分で選びたいという人が多いようです。意外なのは、タオルや食器セットなどの実用品。たくさんもらった、またはすでにたくさん持っていたなどの理由で困ってしまうことがあるようです。
いくらぐらいの新築・引っ越し祝いをもらった?
・〜3,000円 12.3%
・3,000〜5,000円程度 18.7%
・5,000円〜10,000円程度 25.1%
・10,000円〜20,000円程度 24.6%
・20,000〜30,000円程度 8.5%
・30,000円以上 21.3%
・〜3,000円 21.9%
・3,000〜5,000円程度 35.1%
・5,000円〜10,000円程度 31.3%
・10,000円〜20,000円程度 13.5%
・20,000〜30,000円程度 3.1%
・30,000円以上 2.8%
・〜3,000円 8.7%
・3,000〜5,000円程度 27.7%
・5,000円〜10,000円程度 35.9%
・10,000円〜20,000円程度 21.2%
・20,000〜30,000円程度 6.5%
・30,000円以上 4.3%
・〜1,000円 5.2%
・1,000円〜1,500円程度 14%
・1,500円〜2,000円程度 15.3%
・12,000円〜3,000円程度 27.5%
・3,000円〜5,000円程度 21.4%
・5,000円〜10,000円程度 17.5%
・10,000円以上 7.9%
※複数回答
「家族や親せきから」では、「5,000円〜10,000円程度」が25.1%と最も多い結果に。次に「10,000円〜20,000円程度」が24.6%となり、半数近くの方が5,000円から20,000円程度のお祝いを受け取っているようです。また、近しい関係ですので「30,000円以上」の高額なお祝いをもらった方が21.3%もいらっしゃいました。
「友人・知人・同僚から」では、「3,000円〜5,000円程度」と答えた方が35.1%と最も多く、次に「5,000円〜10,000円程度」が31.3%。3,000円から10,000円の新築・引越し祝いを贈る方が66.4%という結果になりました。
「上司や目上の方から」では、「5,000円〜10,000円程度」が35.9%と最も多く、次に27.7%の「3,000〜5,000円程度」、21.2%の「10,000円〜20,000円程度」という結果に。3,000円から20,000円程度のお祝いを贈る方が84.8%となり、立場が上になるほどお祝いの額も上がっていることがわかります。
お祝いの金額は少なすぎても多すぎても、受け取った方に気を使わせてしまいますので、相場を参考にしての贈り物選びをするのがおすすめです。