出産はとても喜ばしいこと。お世話になった方や身近な方にはご報告したいものですが、出産報告は意外とデリケートな問題なのです。今回は報告する側が気をつけるべき点やマナー、報告の仕方をご案内します。
出産はとても喜ばしいことです。しかし結婚・出産が高齢化している昨今、先様の状況も考慮する必要があります。自分の気持ちばかり先走りさせず、
「報告は手短じかに、その上で質問してくれる方にはお答えしていく」
というスタンスが良いようです。
妊娠・出産を応援してくれたから、いない間の仕事をお任せしているから、定期的に連絡をとっているからなど、なぜ報告するのかを考えて、それに合ったかたちで報告すればきっと一緒に赤ちゃんの誕生を祝っていただけます。
孫の誕生を心待ちにしている両親・義父母へは、気分と身体が落ち着いたら早めに連絡を!
連絡に遠慮してしまうような深夜・早朝ならば、まずはメールなどでも良いでしょう。その後、少し落ち着いたら、電話などで赤ちゃんの様子などをお伝えします。妊娠の間に深夜・早朝でも連絡しても良いか、聞いておけば間違いありません。
次に連絡をするのは、妊娠・出産中に寄り添ってくれた家族や身近な友人。非常識な時間帯の電話は避けるべきなので、仕事中や深夜であれば、いったんメールで「無事出産しました」と連絡し、妊娠中にお世話になったお礼を述べます。その際に電話しても都合の良い時間をうかがい、その時間内にお電話すれば失礼を避けられます。
職場への報告は不可欠ですが、大急ぎで報告する必要はありません。身体が落ち着いてからでも失礼にはあたりません。
電話かメールかは職場の環境にもよりますが、産休をいただいている場合は、そのお礼もかねて必ず報告するようにしましょう。同僚・先輩・後輩の中には妊娠を望んでも難しい状況の方もいらっしゃるかもしれませんので、関わりのある人全てにメールをすることは避けたほうが無難です。上司に報告する際に、「皆さんにもよろしくお伝えください」と言い添え、職場復帰した際にあらためてみなさんにお礼を伝えましょう。
年賀状のやりとりのみの友人には、年始の挨拶の際に「◯月に出産しました。元気な男の子です。」など書き添え、夫婦の名前に続けて赤ちゃんの名前を記載するにとどめるのが無難です。それでは不義理なのでは?と心配であれば、出産報告はがきなどでご挨拶をするのも良いアイデアです。
妊娠・出産はお祝い事であっても、前述のように妊娠についてさまざまな想いをお持ちの方がいらっしゃるので、先様の現在の状況がわからない場合はこのようにそっとお伝えする程度にしましょう。